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ハプスブルク家の御面相

日の沈まぬ帝国ハプスブルク家ですが、ご面相に特徴があることでも有名です。
具体的には、ワシ鼻&受け口&タラコ唇の三点セットです。


「中世最後の騎士」と呼ばれるマクシミリアン1世あたりからいってみましょうか。
きてます、すでにきてます。ワシ鼻&受け口が確認できます。
唇は定かでないので大目にみましょう。

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次はマクシミリアン1世の息子のフィリップ皇子。
美男子だったため通称「フィリップ美公」。
ハプスブルク家の特徴は出てないようですが、
かと言って美貌の王というもうなずけません。
しかし美しさは時代とともに変わるのでこれも大目にみましょう。

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しかしこちらの絵では誤魔化しきれません。これは三代勢ぞろいの図です。
つば広帽子をかぶっている3人のうち、
左に立っているのがマクシミリアン1世。
右に立っているのが息子のフィリップ。
座っているのが孫のカール5世/カルロス1世。
マクシミリアン1世の奥さん、マリー・ド・ブルゴーニュも呆れ顔です。

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孫のカール5世/カルロス1世の別の肖像画がこちらです。
両親は美貌のフィリップ皇子と美貌のスペイン女王フアナ・通称狂女フアナ。
きました、三点セットです。鼻もアゴもすべり台のようです。
カルロス1世は「ハエが口に入るから閉じるように」
と側近からしょっちゅう注意されていたそうです。
美貌の両親をもってしても止められないハプスブルク家の遺伝、恐るべし。

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次の代からハプスブルク家は、
オーストリアハプスブルク家とスペインハプスブルク家に分かれます。

まず本家のオーストリアハプスブルク家からいきましょうか。
時代は下りますが、なんと言ってもレオポルト1世。
ほれぼれするような三点セットで、巨大なタラコ唇です。
宮廷画家が美化してこれなんですから、実際に会ったら唇から目が離せないでしょう。

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また時代は下がってマリア・テレジア。
男性と違ってこちらは、そり鼻&丸アゴ&おちょぼ口の三点セットです。

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この女性三点セットは娘たちに遺伝して、
美貌のマリー・アントワネットも実はこの女性三点セットですね。
オーストリアハプスブルク家は続きますが、アントワネットはギロチンの露と消えます。

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では分家スペインハプスブルク家にまいりましょう。
カルロス1世の息子フェリペ2世、フェリペ2世の息子フェリペ3世は控え目な三点セット。


フェリペ2世
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フェリペ3世
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そしてフェリペ3世の息子フェリペ4世。来ましたね、三点セット。
カルロス1世の再来と言ってもいいでしょう。
口元の噛み合せがどうなっているのかわからないぐらいぐちゃぐちゃです。

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フェリペ4世の娘にベラスケスの絵で有名なマルガリータ王女がいます。
この人は女性三点セット。小さい時はかわいかったのに。

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その上、タラコ唇レオポルト1世に嫁いでいます。
叔父と姪の近親結婚でしたが、夫婦仲は良かったようです。
この二人に子供が生まれていたらサラブレッド級のルックスだったと思うのですが、
マルガリータは若くして亡くなってしまいます。

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そしてフェリペ4世の息子カルロス2世。
この人は男性三点セットと女性三点セットが混在したような人で不気味です。
実際、体力も知力も無く人々は彼を「エル・サチード」(呪われた王)と呼んでいました。
後継ぎも残せず、スペインハプスブルク家に終わりをもたらしました。

この遺伝は近親結婚を繰り返したからと言われていますが、
ではなぜ近親結婚を繰り返さねばならなかったのか。
結婚相手がいなかったからですね。
ハプスブルク家はカトリックの家元のような国。
ところが周囲の国々はどんどんプロテスタント化していく。
二つのハプスブルク家の間で結婚するしかなかったんですね。

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by wMUGIw | 2016-01-01 00:00 | その他
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