直球感想文 別館

2017年 更新中
by wMUGIw
カテゴリ
以前の記事

<   2013年 07月 ( 8 )   > この月の画像一覧

ロココ調ヘアスタイル

c0297671_23461374.jpg


18世紀ロココ時代に奇妙な髪形が流行った。
とにかく巨大さと奇抜さを競った。

この髪形を作るためには、丸めた硬い芯や入れ毛を頭髪に入れ込まなければならなかった。
髪自体を練った小麦粉で固めて、理想的な白さが得られるようにした。
練り粉が乾くと紙張子のような感じに仕上がる。
髪形もいろんなバリエーションがあった。
人物、馬車、庭、最新のゴシップ、話題の出来事が頭の上の飾りになった。

専門の髪結師が長時間かけて作り、
次の予約までは3~4週間待たなければならなかったから、
本人も相当の忍耐力を試される。
いくら堅く固めてあっても髪のセットは崩れやすい。
それにシラミの天国であった。
シラミやノミがひどい時は髪型に割れ目を作って虫退治が行われた。

男女ともに大量の小麦粉を消費したために、
食料用の小麦粉が不足し民衆の不満が高まった。
フランス革命の遠因となったとも言われる。


こんなのでマジに舞踏会に行っていたのであります
c0297671_23464821.jpg



風刺画  ここまで巨大になるとお付きの者が支える必要がありますね
c0297671_4301287.jpg



風刺画  支度も大変
c0297671_23473484.jpg



風刺画  もはや建築物
c0297671_2347493.jpg

[PR]
by wMUGIw | 2013-07-15 00:00 | 近世

コワフュール・ア・ラ・フォンタンジュ

コワフュール・ア・ラ・フォンタンジュとは、フォンタンジュ風髪型の意味。
17世紀後半から18世紀前半にかけて流行した。

フランス国王ルイ14世の愛人であったフォンタンジュ夫人が王と狩りに行った時
帽子が風に飛ばされたてしまったため、
とっさに靴下留めのリボンで乱れた髪を結いあげた。
王がフォンタンジュ夫人の機転を喜んだことからヨーロッパ中に大流行した。

最初はリボンで高く髪を結いあげただけだったが、
徐々に高さを競い合うようになりタワーのようにそびえ立つまでになった。


モデルはイギリス女王メアリー2世さんです。
c0297671_23402495.jpg



映画『英国式庭園殺人事件』より
頭が高層ビル群のようになっています・・・
c0297671_2340398.jpg

c0297671_23405688.jpg

[PR]
by wMUGIw | 2013-07-14 00:00 | 近世

マホとマハ

マホとマハはスペイン版モボ・モガです。(モダンガール・モダンボーイ)
いなせな男と小粋な女です。喋り方は下町のべらんめえ調。
c0297671_2381637.jpg



マホは縁取りの付いた短い上着を着てスカーフを巻き、頭に洒落た帽子をかぶり、
髪は長く伸ばして背中のあたりで結んでいる。
半ズボンは膝の下でキュッと締まり縁飾りがついており、
ストッキングに先の尖った女性用のような靴。
そしてウエストに幅広の飾り帯をする。
極端に言うと、闘牛士のような感じ。

マハは、ウエストを絞ったロングスカートに胸の開いたブラウス、
肩には薄い肩掛けをして髪に大きな櫛をさし、頭にはレースのショールを被る
先の尖った靴を履いて、扇子を持つ。
極端に言うと、カルメンのような感じ。

彼らは生粋のスペインっ子であることに誇りを持っており
そのため衣装もスペインの伝統的なデザインのものを身に着けていた。
18世紀後半になるとマホ・マハの格好を貴族が真似し始める。
[PR]
by wMUGIw | 2013-07-12 00:00 | 近世

グランドツアー

c0297671_2259107.jpg


18世紀イギリスでは、貴族の子弟たちを国際人に養成するために
ヨーロッパに遊学させるグランドツアーが流行していた。
当時文化的先進国であったフランスとイタリアが主な目的地で、一種の修学旅行である。

しかし私たちの修学旅行とはケタが違う。
日常生活に困らないよう使用人を多数引き連れ、
オックスフォードかケンブリッジの家庭教師を雇う。
現地では政治・経済・文化・語学などを家庭教師から学び、
観光や買い物、お土産選びを楽しむ。その期間は数年に及ぶ。
ローマでは、遺跡やルネサンスの作品を観て、ローマ帝国の偉大さに思いを馳せる。

貴族の子弟たちが触れるのは文化や伝統の香りばかりではなく、現地の悪臭だ。
道は泥んこ、宿屋のベッドは虫だらけ、パリもローマも糞と汚水にまみれた街だったのだ。
公衆衛生はイギリスの方が優れていたようだ。

またグランドツアーでやってくるおのぼりさんをカモにしようとする
現地の人間が手ぐすね引いている。
娼婦を買って病気をもらったり、賭博でいかさま師に騙されたり、
偽物の美術品をつかまされたり。

イギリス人はイギリス人同士で固まるので、語学も身につかない。

パリでは彼らはフランス風の衣服を身にまとい、
イギリスらしい田舎じみた痕跡を抹消しようとした。



フランス風に頭を盛り上げ、化粧をして帰ってきた息子の姿に仰天している父親の風刺画。
まさに放蕩息子の帰還である。
c0297671_22594646.jpg

[PR]
by wMUGIw | 2013-07-09 00:00 | 近世

パニエ

パニエは18世紀ロココ時代に流行ったシルエット。
マリー・アントワネットの時代にあたる。

以下のような張り型でこのシルエットを作る。
c0297671_22405616.jpg



ヴェルサイユでは一人が3倍も4倍も席を必要としたため
全員が席につけず、時には争いの種にもなった。
c0297671_2241867.jpg



劇場の入口で貴婦人の手にキスをしている紳士。
横には立てないので、背後から挨拶のハンドキスをせざるをえない。
女性もスカートがあまりにも大きいので真っ直ぐに出入りできずカニ歩きをしている。
c0297671_22415194.jpg

[PR]
by wMUGIw | 2013-07-05 00:00 | 近世

ファーチンゲール

英語 ファーチンゲール/ファージンゲール
仏語 ベルチュガダン


16世紀、スペインにAラインのドレスが流行した。
このシルエットを作るためスペイン式ファーチンゲールが登場した。
c0297671_22371860.jpg



モデルはスペイン王女イサベル・クララ・エウヘニアさんです。
c0297671_22373052.jpg





次にフランスでドラム缶のようなドレスが流行した。
このシルエットを作るために円盤型ファーチンゲールが登場した。
c0297671_22374287.jpg



モデルは、フランス人ではなくイギリス女王エリザベス1世さんにお願いしました。
c0297671_22375136.jpg

[PR]
by wMUGIw | 2013-07-04 00:00 | 近世

コルセット

コルセットは高度な技術を要する。
正確な採寸と、狂いのない裁断、しっかりした縫製が求められ、
圧力と張力と湾曲に最も適したボーンの入れ方を熟知していなければならなかった。
そのためコルセット専門の裁縫師がおり、主に男性技術者であった。

彼らは技術は追及するが、着心地には無頓着だった。
乗馬用、宮廷用、少女用、少年用、妊婦用のコルセットまであった。


モデルは、少女時代のイギリス女王エリザベス1世さん。
胸をここまで平板にするには鉄製のコルセットの出番です。
c0297671_22332822.jpg



拷問器具ではありません。これが鉄製のコルセットです。
鉄製のコルセットの時代は300年も続きます。
お疲れ様でごさいました・・・。
c0297671_22334259.jpg

[PR]
by wMUGIw | 2013-07-03 00:00 | 近世

コッドピース

もともとズボンやタイツは脚の部分しかなかった。
つまり長い靴下を上着に結び付けて使用していた。
要するに大事な三角地帯はガラ空きになる。
そこで「コッドピース」と呼ばれる股袋が必要であった。
これは14世紀から16世紀末にかけて流行した。

実用だったコッドピースはだんだん男性自身を誇張するためのものとなり、
リボンやレース、宝石などで飾られるようになった。
さらにワラやおがくずといった詰め物で上げ底されるようになる。
ポケットのように小物入れとしても利用され、果物や菓子、貨幣などを入れていた。
でも、コッドピースから取り出した果物なんかもらっても困りますよね。

ちなみに19世紀になるまで子供服というのは存在せず大人の服の縮小版を着ていたので、
当時は子供もコッドピースを身に着けていた。


モデルはスペイン国王カルロス1世さんです。
犬も、ご本人も、ここを見てくれ!と言わんばかりの構図が笑えます。
c0297671_22282182.jpg

[PR]
by wMUGIw | 2013-07-01 00:00 | 近世


お気に入りブログ
検索
記事ランキング